BCフェリーでバンクーバーからビクトリアまで行くには

(2019年9月更新)

ビクトリアに住んでもうすぐ20年になりますが、ビクトリアって島なんですよね。島人として、今まで数え切れないくらいフェリーを使って来ました。

バンクーバーからビクトリアまでフェリーを使ってお見えになる方のためのガイドを作成しました。参考になれば幸いです。

ビクトリアはご存じの通り、バンクーバー島という島の中にあります。バンクーバーのあるLower Mainland(カナダ大陸側)とバンクーバー島の間には橋がないので、ビクトリアに行くには飛行機、ヘリジェット(ヘリコプター)、水上飛行機(シープレイン)またはフェリーで行くしかありません。

日本からビクトリアに直接来る方のほとんどは、バンクーバーまたはシアトルで飛行機を乗り継いで来ることになると思いますが、今回はバンクーバーからフェリーに乗ってビクトリアまで行く方法を説明します。

まず、ビクトリアに行くフェリーは、BCFerries というフェリー会社が運行しています。バンクーバー側の港の名前はTsawassen  (トゥワッセン)、ビクトリア側の港はSwartz Bay (シュワーツベイ)になりますので時刻表を見るときはこの二つの港の間を運航するフェリーの時間を見て下さい。

時刻表は、季節によって変わります。観光客が多い春〜夏は便数も多く、閑散期は便数が減りますので気をつけて下さい。また、ロングウィークエンドだと本数が増えたりと曜日によっても運航数が変わってきます。

このページで出発時刻を確認できます。

フェリーに乗る日の日付をドロップダウンメニューで確認して下さい。

フェリーに乗るには大きく分けて3つの方法があります。

1) 車で乗船

車でフェリーに乗る場合は、出発時刻の最低30分前までには着いておきましょう。混むことが分かっている便の場合は45分程前に着いておくほうが無難です。フェリーに乗せられる車の数は決まっているので、いっぱいになるとたとえ車がレーンに残っていてもフェリーは出発してしまいます。そうなると次のフェリーまで1時間半程度待つことになりますので注意。どうしても逃したくないフェリーの場合は、前もって予約することが可能です。(クレジットカードでしか予約できません。予約した場合は、ゲートでクレジットカードを渡して予約している旨伝えれば、予約者のための優先レーンに入れてくれます。但し、予約をしていても出発の30分前までに到着していなければ乗船は保証できません。予約する日によって予約料金($15-$22)が変わります。予約はこちらからどうぞ。)

車で乗る場合は通常の料金と別に車用の料金を払わなければいけません。2019年9月時点で普通乗用車なら$57.50です。料金はここから確認できます。

車で乗船する場合は、指定されたレーンに車を停めたあとは乗船のアナウンスがあるまで車から出てマーケットの建物内で買い物をしたり食事をしたりできます。お土産屋さん、ジェラート、ピザ、サンドイッチなどのお店などが入っています。

2) バスで乗船

バンクーバーのダウンタウンや空港からバスでフェリーに乗ることもできます。現在フェリーを利用しているバスはBC Ferries Connectorというバスで、バンクーバーのホテル、バスターミナル(Pacific Central 駅)、空港などからチケットを購入できます。オンラインでも予約可能です。

注意:このバスは全てのフェリーに乗るわけではなく、1日数回なのできちんと時刻表を確認するようにして下さい。バスに乗ったままフェリーに乗り込み、フェリー内にバスを停めたあとバスを降りて自由にフェリー内で過ごせます。ビクトリア市内まで行く場合はフェリーがSwartz Bayにつく前にバスに戻ってくるようにと指示があります。スーツケースなどの大きな荷物はバスの下部分に保管してくれます。

3) スカイトレイン+バス+徒歩乗船

バンクーバーからスカイトレインとバスを乗り継いで行くことも可能です。この方法が一番安くつきますが、その分時間もかかります。スカイトレインに乗るときに2ゾーンのチケット($4)を買えばそのチケット1枚でバスにも乗れます。スカイトレインのカナダラインでRichmond行きまたは空港行きに乗り、Bridgeport駅で降りて下さい。そのあと地上にあるバス停でBay 4という印のバス停から620 Tsawwasseen 行きに乗って下さい。大体バックパックやスーツケースを持った人が待っているので分かると思います。このバスでフェリー乗り場までは30分ちょっとかかりますが、週末などは結構混みます。フェリー乗り場が終点なので黙って座っていれば着きます。

フェリーターミナルに着いたら券売機または窓口でビクトリア行きのチケットを購入します。デビットカードが使えるのは券売機のみで、窓口ではクレジットカードか現金になります。

このように徒歩で乗船する人達(Foot passenger)は出発の10分前までなら受け入れてもらえます。車と違ってスペースに限りがないので、よっぽど混んでいない限り乗せてもらえないということはありません。

これはシュワーツベイ側の待合室

私は11時出発のフェリーに徒歩で乗るのに11時に到着したことがあり、さすがにその時は乗せてもらえませんでした(当たり前です)。1時間半ほどなにもないターミナルで時間を潰しました(涙)車で乗船する人達と徒歩の人達は乗船場所が全く別なので、徒歩で乗船する場合の待合室にはポテトチップスや飲み物の自販機くらいしかありません。

フェリーが到着するとまずはそのフェリーに乗ってきた人達が下船するまで待つことになります。フェリーが空になり、乗船可能になるとアナウンスがありますのでチケットを係員に見せて乗船して下さい。徒歩の場合の料金は2019年9月時点で$17.20です。料金はここから確認できます。

バンクーバー-ビクトリア間はフェリーで約1時間半。

フェリーの種類や大きさは週末なのか平日なのか、また時間帯などによっても変わります。週末など乗船人数が多くなる場合は大きめのフェリーのことがほとんどです。

フェリー内には:

カフェテリア

ビュッフェレストラン

有料ラウンジ ($12で飲み物と軽食がついてきます)

ゲームセンター

ギフトショップ

子ども用プレイエリア

ビジネスセンター (コンセントなどあります)

カフェテリアよりも小さく、コーヒー・スナック専門のコーヒーバー(新しい船についています)

などがあります。

フェリー内はwifiがありますが、あまり質がよくなく、速度も遅いです。どうしても誰かと連絡を取らないといけない、等の場合以外はあてにしないほうが良いでしょう。

新しめの船ですとこのような充電ステーションがあります。

昔は、フェリー内では車の中に残っていることもできましたが、今は必ず車外にでるようにとアナウンスがあります。バスの場合も同じです。

ビュッフェはディナーの場合$22.25で食べ放題ですが、びっくりするほど美味しいというわけでもないので、話の種に一度経験する以外は特におすすめするものでもないです。もちろん、しっかり食べたい、超お腹すいた!という時はどうぞ。

カフェテリアでは作り置きのサンドイッチやパック寿司の他、White Spotのバーガーなどが食べれます。支払いは現金またはクレジットカードのみでしたが、2018年の秋からデビットカードでも支払いができるようになりました。カフェテリアが混んでいる場合は、食べ終わったら席を立って別のエリアに移動するようにして下さい。

お天気が良い日でしたらデッキにでてみるのもおすすめです。大抵の場合風が強いので気をつけて下さい。

近くの島の地図

運がよければオルカなどをみることもできます。

楽しい船旅を!